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日記

建築の儀式~上棟式~

前回に引き続き、今回も「建築の儀式」についてご紹介します。
前回は「地鎮祭」について紹介しているので、まだ読んでいないという方はぜひそちらも併せて読んでいただければと思います。
今回は、「上棟式(じょうとうしき)」についてのお話です。
こちらは地鎮祭に比べて聞きなじみがないという方もいらっしゃると思いますので、ぜひこの機会に覚えてくださいね。

早速ですが、上棟式とは建物ができ上がるまで安全に滞りなく完成しますように、と願う儀式のことを指します。
ただ、最近ではこの「神様に願う」という意味よりも、「施主が職人さんたちをねぎらう」という意味で行われることも多くなってきているようです。
別名としては、「建前」「棟上げ」「建て方」と呼ばれることもあります。

では、いったいどのような流れで行うものなのでしょうか?
一般的な流れは次のようになっています。

・棟梁が棟木に幣束(へいぐし)を立てて破魔矢を飾る
・建物の四方に酒・塩・米をまき、上棟の儀を行う
・施主のあいさつ、宴会を行う
・工事に関わっている職人の紹介
・施主から職人へご祝儀を渡す

こうお伝えすると、準備しなければならないものがいくつかあるとお気づきになることでしょう。
施主が準備するべきものとしては、塩・お神酒・洗米・宴会での料理・ご祝儀・引き出物等があります。
気になるご祝儀は5000円~2万円程度が相場のようですので、ぜひ参考になさってください。
宴会での料理は施工業者に確認を取り、相談しながら準備する数などを決めましょう。

ここまで、上棟式の内容、流れなどについて触れてきました。
しかし実際はこの上棟式は風習の違いや時代の変化から、近年簡略化されることが多くなっていると言われています。
もちろんこの上棟式も地鎮祭と同様に義務ではありませんから、行わないことで罰が起こるなんてこともありません。
ですが、時間や費用に余裕があるという方には、この上棟式をおすすめします。
なぜなら、この上棟式では確実に施主と施工業者との関係性が良くなると言えるからです。
施主と施工業者との関係性が良くなるということは、より良い家づくりにつながると考えられるでしょう。
施工業者の方々をねぎらい、最後まで気持ちよく工事をしていただくことで、きっと周りの方々も気持ち良く新しい生活のスタートを切れることかと思います。
ぜひこの記事を機会に、「上棟式」についても考えていただけたら幸いです。

前回の記事を含め、建築に関する「儀式」についてお話してきました。
時代とともに変化が起こっていますが、伝統を重んじることも良い経験になると思います。
せっかくのマイホーム建築ですから後悔のないようにしてくださいね。

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